規模の大きいIT企業を選ぶ理由
日本全国でIT企業数は、4,3000社以上あります。そのうち98%の約42,500社は中小規模のIT企業です(中小規模のIT企業=資本金3億円以下、従業員300人以下)。しかし、IT企業の労働者の40%は、大企業IT企業に従事しています。(平成28年経済センサス―活動調査より)
大規模IT企業の数は、中小規模のIT企業に比べて非常に少ない状況ですが、大規模IT企業に勤めている人は、40%にものぼります。つまり、大規模IT企業からの求人は多く、就職できる可能性も高いと考えられます。
中小企業のIT企業には、その企業規模を生かしたメリットがたくさんあります。例えば企業が成長するスピード、出世が早い、決済が早い、経営者との距離感が近い、などです。しかし、それをはるかに上回るメリットが大規模IT企業にはあります。
競争力がある
大企業IT企業の最大のメリットは、競争力があることです。その企業規模のために顧客からの信頼感は計り知れないものがあります。
なぜ信頼感があるのでしょうか?それは従業員が多いために保有している技術力が高くなるためです。たくさんの社員が様々な分野に精通しており、企業全体の技術力は高いものになります。また、資金力があるために、万一プロジェクトが失敗したときの損害賠償などの対応も問題なくできるためです。
この高い技術力と資金力ゆえに、顧客は安心してシステムを任せることができます。
社員が成長できる
その企業規模ゆえ、 いろいろな企業からシステム開発が受注できます。そのプロジェクトにかかわる社員はいろいろなシステム開発を経験することができ、技術力やノウハウを経験できます。特に若い社員にとっては、熟練の先輩社員からアドバイスを受けながら自分の技術を磨くことができ、将来的にプロジェクトを管理するリーダーを目指すようになります。
大規模なIT企業には、研究部門が必ず存在します。これは、利益を求める部門ではなく将来の投資として最先端の技術を研究する部門になります。研究部門には、惜しみなく投資が行われます。
IT企業の資産は人材です。大規模なIT企業は、社員を手厚く育ててくれるのです。
安定した収入が見込める
成長分野であるIT業界は、不況やコロナ禍の影響は最小限です。私は、30年以上勤務していますが、ボーナスが出なかったり、ボーナスの額が極端に下がったことなど一度もありませんでした。給与面でもほかの業界に比べて充実しているのではないでしょうか。本当にIT業界に従事してよかったと思いますし、会社に感謝の気持ちでいっぱいです。
IT業界に興味を持っている人は、ぜひ就職や転職を考えてみることをお勧めします。できるだけ大きい会社を選んで定年まで働く、ということを視野に入れてみてください。
優良企業を選ぶには【おすすめエージェント】
優良企業を選ぶためには、実績のある優良エージェントに登録し、たくさんの企業候補から採取的に自分の考えと合う企業を選択することが重要です。IT企業に関する転職エージェントを紹介します。
マイナビエージェント 大手上場企業との間に太いパイプがあります。
Tech Stars Agent IT業界に精通したコンサルタントが転職支援します。
未経験ナビ 未経験者を正社員へ転職させる支援をおこなっています。
転職エージェントは、このエージェントで確定です。安心して、無料相談・登録できるので、まずはたくさんの情報を集めることころから行動してみましょう。
IT業界で採用される人材
IT企業では、どのようなITスキルが求められるかを説明しました。
IT企業では技術的なITスキルだけが最重要ポイントでしょうか?
答えは、Noです。
では、ITスキル以外にどんな点が採用に重要でしょうか。説明します。
採用時にチェックされる人材スキルとは
IT企業の主な仕事の一つにSI(System Solution)というのがあります。これは、顧客となる一般企業に、ITによって顧客の課題を解決するシステムを提供する、というものです。SE(System Engineer)という人たちが活躍します。
顧客から要望があった時点で、まず顧客の業務や使っているシステムを把握します。その時に重要な作業となるのが、顧客のシステム担当者から情報をヒアリングすることです。また、システム設計の段階では、顧客に設計の内容や進捗状況などを頻繁に説明します。これらの作業で非常に重要となるのが、「コミュニケーション能力」です。顧客はIT技術に精通している人ばかりではありません。専門用語を使わずに、顧客の立場に立って話ができる能力が非常に大事になります。
顧客とコミュニケーションをとるときに、時には専門的な技術が邪魔になる場合もあります。高度なIT技術を習得していなくても、IT業界では活躍できる場はたくさんあります。IT企業が採用者を面談するとき、こういった能力もチェックします。
また、IT企業で最も求められている能力は、「プロジェクト管理能力」です。顧客に提供するシステムを構築するためには、たくさんのメンバで構成されるプロジェクトという単位で作業が進められます。そのプロジェクトを取りまとめる能力が「プロジェクト管理能力」です。Project Management=プロマネといった言い方をします。
「プロジェクト管理能力」を持っている人は、採用時に最も優先され、最も高い賃金が支払われます。SE(System Engineer)を目指す人は、この能力を習得することが最終目的になるといっても過言ではありません。プロジェクト管理能力を持っている→プロジェクトを任せられる→さらに高いプロジェクト管理能力が身につく、という相乗効果になり、収入もどんどん増えていきます。
プロジェクト管理能力を勉強しましょう【おすすめ参考書3選】
まずはプロジェクト管理とは何か、基本を独学で学習しましょう。
おすすめの参考本3冊です。
プロジェクトマネジメントハンドブック プロジェクト管理の教科書。
「プロジェクトマネジメント」実践講座 実践に役に立つノウハウが満載。
マンガでわかるプロジェクトマネジメント 分かりやすいストーリーで解説。
IT企業で採用されるスキルとは
私は、IT関連の従業員10000人を超える会社へ就職して30年以上がたち、現在も現役でIT技術者として働いています。年間数十名の中途採用者、派遣労働者の面接・採用を行っています。どのようなスキルを持った人を採用し、どのような人を採用しないか、そのポイントを説明します。
求められるスキル
「どのようなプログラミング言語を習得すればよいか」ということをよく聞かれます。しかしIT企業が求めるスキルは特定のプログラミング能力ではありません。
面接でその人のスキルを確認するときによく「大学で○○言語を習得した」とか「個人で○○のプログラムを作成した」という一見華々しい説明をする人がいます。しかし、採用時にそう言った点は全くプラスになりません。なぜなら、大学や個人で作るプログラムと企業が作成するプログラムは、まったくと言っていいほど別物です。大学や個人でやったことなど、全くと言っていいほど役に立ちません。多分これは企業規模の大きいIT企業では共通の認識ではないでしょうか。
IT企業の主な仕事の一つにSI(System Solution)というのがあります。これは、顧客となる一般企業に、ITによって顧客の課題を解決するシステムを提供する、というものです。SE(System Engineer)という人たちが活躍します。ここで提供されるものは、1つのプログラムというレベルのものではなく、多数のプログラムから構成される大規模なシステムプログラムです。このシステムは、顧客に最大限の利益をもたらすことを目的とします。大学や個人が作るプログラムとは比べ物になりません。
そのため、採用時に求められるスキルは、巨大なシステムプログラムを作るための設計能力や、顧客の課題を見つけ出す能力、現システムの問題点を見つける能力などになります。
つまり、一言でいうと「どんなプログラムを作ればよいかを設計する能力」です。企業規模の大きいIT企業の採用時には、こういった設計の経験や能力が重要視されます。
IT業界で採用されるためのおすすめのスクール
採用時に必要とされるプログラムの設計能力は、個人の独学では絶対に養うことができません。下記のプログラミングスクールでは、企業が求めるスキルを専門家から手軽に身に着けることができます。無料体験などもありますので、まずは経験してみてはいかがでしょうか。
TechAcademy 自宅で学べるオンラインのプログラミングスクールです。
テックパートナーズカレッジ「実務スキルを身に付ける」プログラミングスクールです。
どういった戦略で、優良IT企業に転職するかをじっくり考えることが、リスクのない人生につながります。日本のIT企業では、終身雇用を採用している会社が多いです。優良会社を選定してその会社に就職し、会社に守ってもらいながらスキルアップし会社に貢献する、というのが、リスクの少ない安定した人生の過ごし方の一つです。自立とか、副職というのは、すべての人に当てはまらない、リスクの高い選択です。
IT業界への転職【IT業界転職のすすめ 】
私は、IT関連の従業員10000人を超える会社へ就職して30年以上がたち、現在も現役でIT技術者として働いています。この経験を生かして、IT業界へ就職・転職を考えられている方へ、実際のIT業界がどのようなところかという疑問にお答えしていきます。
IT業界の労働環境
以前のIT業界は、人手不足で残業が多く、ブラックのイメージが強かった時代がありました。私も入社した直後は、100時間を超える残業が発生することがよくありました。
しかし、現在はそんなことはありません。労働者はサブロク協定(*1)という労働基準法に手厚く守られており、一般に月45時間以上の残業は禁止されています。私の会社でも厳しくこの規定を厳守しており、非常に働きやすい環境になっています。労働者にとってはとても働きやすい環境になっています。
(*1)--36(サブロク)協定とは、正式には「時間外・休日労働に関する協定届」といいます。 労働基準法第36条により、会社は法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超える時間外労働及び休日勤務などを命じる場合、労組などと書面による協定を結び労働基準監督署に届け出ることが義務付けられているため、一般的に「36協定」という名称で呼ばれています。
また、テレワークがほぼ100%普及しています。セキュリティで保護されたPC環境が全社員に配布されており、高いテレワーク率となっています。実は、テレワークによる労働効率の向上が見込めることでコロナ禍の前から、会社ぐるみでテレワークの普及を推し進めていました。テレワーク環境に関する技術力を保有しているという強みもあったからでしょう。そのため、コロナ禍の状況になってからのテレワークの移行はとてもスムーズにおこなうことができました。
通勤時間を伴わず、子育てや介護をしながら働ける環境を提供されており、現在では本当にお勧めできる業種です。
おすすめのIT会社は
IT企業というのは星の数ほどありますが、それぞれに技術的な強みや方向性が違うため、どのIT会社が良いということは非常に難しいです。しかし、一つだけ言えることは「 大企業のIT会社を選ぶ」ということです。
私の会社は、従業員10000人を超える巨大なIT企業です。中小企業のIT会社で働く喜びというのもあると思いますが、それ以上に大企業で働くメリットは数知れずあります。
最大のメリットは、従業員を会社が手厚く守ってくれる、という点です。IT企業の資産は、労働者だからです。部下を持つ上司にも、その点は徹底されています。本当に安心して働くことができます。ですので、IT企業の選択に迷ったら、企業規模の大きさを1つの目安としてください。
「企業は個人を守ってくれない」ということもよく聞きますが、きちんとした日本の企業を選べば絶対にそんなことはありません。会社に勤めながら、副業をするとか自立するとかは、本当に実力と運がある一部の人だけに当てはまる妄想です。良い会社に就職すれば、「会社が個人を手厚く扱ってくれる→その会社のために働く→終身雇用を全うする」となり、これを目指すのが日本の労働者の正攻法だと思います。
優良IT企業への就職・転職
優良企業を選ぶためには、実績のある優良エージェントに登録し、たくさんの企業候補から採取的に自分の考えと合う企業を選択することが重要です。IT企業に関する転職エージェントを紹介します。
マイナビエージェント 大手上場企業との間に太いパイプがあります。
Tech Stars Agent IT業界に精通したコンサルタントが転職支援します。
未経験ナビ 未経験者を正社員へ転職させる支援をおこなっています。
転職エージェントは、これらの実績あるエージェントがおすすめです。安心して、無料相談・登録できるので、まずはたくさんの情報を集めることころから行動してみましょう。