IT企業に採用される人と採用されない人【必読・転職者向け】
私は、IT関連の従業員10000人を超える会社へ就職して30年以上がたち、現在も現役でIT技術者として働いています。就職採用試験にもかかわっています。就職採用は、新卒採用と中途採用があります。人手不足の現在、IT企業では即戦力となる中途採用が盛んにおこなわれています。
新卒採用は、人事部が主体となります。中途採用は、技術系部門が中心となっておこないます。
採用のカテゴリ
中途採用は、企業側や技術部門が求めている基準に基づいて採用を判断します。私の会社の中途採用試験は以下の2つのカテゴリに分かれます。
SE(System Engineer)系
顧客からの要望に基づいてシステム開発を行う業務
研究開発系
顧客は存在せず、先端技術に基づいた研究開発および製品開発を行う業務
SE系の採用基準
SE(System Engineer)と呼ばれる人達は、顧客を中心とした業務をおこないます。よって顧客との信頼関係を築くコミュニケーション能力が必要になります。顧客との信頼関係を築くためには、基礎的なIT技術が基盤に必要です。
採用面接では、そういった基準に基づいて質問が行われます。過去に顧客からのシステム開発を経験したことがある、といったことが言えれば採用確率は上がります。また、その際プロジェクトのリーダー的な経験があれば採用確率はかなり高いものになります。
逆に、こんなプログラミング言語ができる、とか、データベースを使った経験がある、などの局所的な技術力をアピールするだけでは、採用は難しいものになります。
研究開発系の採用基準
一方、研究開発系は、最先端の技術に関する開発作業を行う部門です。まだ世の中に具現化していないような最先端のIT技術を科学論文などから読み解いてシステム化していく作業になります。
研究開発系業務は、SEのような顧客とのコミュニケーション能力は必要としませんが、科学論文を読み解く能力や大学レベルの数学や物理の能力が必要になります。科学論文はほとんどが英語で記載されているため、英語の読解力も必要になります。業務経験がなくても、工学部や理学部の大学を卒業された人は候補となる可能性は高いです。
最近の研究開発業務では、AI(人工知能)に関するものが多いため、大学レベルの統計や行列などが得意な人は、採用確率が高くなります。
採用試験のやり方
中途採用の場合、事前に業務経歴書を提出してもらいます。その業務経歴書でスキルマッチ(保有している技術と企業側で求める技術が一致しているか)するかどうかを確認します。問題なければ、その後面接をおこない、採用の可否を判断します。
採用試験に合格するためには
採用試験で最も重要なのは、「企業側で求めていることを、面接で説明できるかどうか」ということです。
採用に合格しない人は、面接で自分本位の説明をする人です。自分の技術をアピールすることは重要ですが、それが企業側で求めている答えとずれている場合はNGです。
採用面接は、必ず、企業側から採用候補者に質問する、ということから始まります。その質問に対して、何を求められているかを瞬時に判断して的確な回答をすることです。
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